【 人物紹介 】
■城戸 真生 (きど まさき)→キャラ質問
本編の主人公。水の指輪の所有者。一般的な日本人男子で、現代に暮らす普通の二十歳の大学生。
二歳の時に両親と死別しており、叔父に育てられた。今はアパート暮らしで、コンビニでバイトをして生活費を稼いでいる。
仕送りは貰っていないので、金銭的に余裕はない(学費と家賃は両親の保険金などから、払って貰っている)。
その種類に関わらず、彼が淹れたお茶はすべて、素晴らしく美味しくなるという変わった特性を持つ。
怖がりで、幽霊やお化けなどの話は苦手。人当たりはよく、友達や彼女の親に信頼されるタイプ。
恋愛については、敏い時と鈍い時の差が激しい。ちなみに、現在彼女いない歴二年で、好みのタイプは綺麗系より可愛い系。
魂の形が特徴的で、「妙ちきりんで興味深い」、「良きもの」、「面白い」など、その形が視える者達から様々に形容される。
また、誰にも明かしていないが、フィーの青い目を見つめると、理由もなく罪悪感(のようなもの)に苛まれる厄介な現象に悩まされている。
(以下反転)
根本的に真面目で、誠実。両親と早くに死別した影響で、人の生死について人一倍敏感なところがある。心根が純粋で優しいものの、少し情に絆されやすい。責任感や自立心は強い方だが、随所随所で甘えがあり、まだまだ精神的に子供っぽい。また、本人はよく分かっていないが、感受性が強く、適応性に優れている。
理由があって、誰も持たない力を持って生まれ、理由があって、生まれる前からある暗示を掛けられている。その暗示はまだ全部解けていないものの、始精根と融合した影響や、ある条件をクリアしたことなどから、少しずつ、解け始めている。
■フィー (アドルフィーネ/フロスヒルデ)→キャラ質問
本編のヒロイン。水の指輪に魂を宿している水の精霊。夫・レネの生まれ変わりを探している。銀の髪に青い目。
慈恵と浄化を天分に持ち、水に関係するものなら何でも自在に操れ、その他不思議な力を多く持つ。
ただし、指輪に魂があるため、指輪から一定距離以上は離れられない。
最上古精と呼ばれる最も古い精霊の一人で、水の姫の一人。本来の姿は二十歳前後の女性だが、訳あって十三、四歳のくらいの少女の姿になっている。実年齢は不詳。呼び名が沢山ある。
また、精霊内では人間贔屓と言われているが、性質上、動物より植物のほうに心を砕く傾向がある。
生態上、食べる必要はないものの、現代の食べ物なら何でも喜んで食べる。特に、羊羹とお汁粉ドリンクがお気に入り。また、三百年指輪に閉じこもっていたため、テレビやパソコン、ゲーム機などの現代の人間文化が物珍しく、真生と出会って本編が始まるまでの二ヶ月間は、レネを探す傍らで、それらに触れることを密かに楽しんでいた。
(以下反転)
気位が高いものの、基本的に素直で優しい。情が深すぎるために、感情的になりやすいのが欠点。直情的行動が多いように見えるが、その実、思慮深く健気な一面もある。素直ゆえに少し短気だが、これまた素直ゆえに、悪いと思ったらちゃんと謝る。逆に、悪いと思わなかったら一切謝らない。
意志が強い一方で、精神がとても脆い。あることのために、ある人によって暗示を掛けられ、記憶の一部を塗り替えられている。彼女の本当の記憶、本当の意思が、物語の鍵となる。
■城戸 皐月 (きど さつき)
真生の叔父。真生の両親が他界した後、男手ひとつで真生を育てた。骨董品店を経営している。
見えないものを視、聞こえないものを聴くことが出来る。真生の指に指輪をはめ、フィーと引き合わせた人。
おっとりとしているようで、強引なほどマイペース。
人間にしておくのが勿体無いと言われるほど、良い魂の持ち主(善人という意味ではない)。
(以下反転)
真生の両親の願いを受けて、生まれる前の真生に暗示を掛けている。彼のマイペースぶりはそれだけ、彼の意思の強さを示す。 真生が知りたい本当の答えを知っている(今のところ)唯一の人だが、「フィーの暗示が安定するまで少しの間」という言葉を残して、現在行方不明中。
■尾上 孝 (おのうえ たかし)
真生の友人で、同じ大学に通う二十歳の青年。能天気で明るい性格。理沙のことが好き。
何気にアニメオタクで、しょっちゅう真生の携帯を勝手にいじっては、着歌をアニソンにしている。
■寺岡 彩乃 (てらおか あやの)
女子大に通う、二十歳の女の子。感受性に富み、繊細で女の子らしいが、女らしい強さもある。
笑うと見える八重歯がチャームポイント。
■中田 理沙 (なかた りさ)
女子大に通う、二十歳の女の子。さばさばした性格で、男女共に友人が多い。
孝に好かれているのは自覚しているが、あくまでも友達扱い。
■シシィ (???)
風の精霊。大気の母の息吹から生まれた風の息子。フィーとは、姉弟のように仲が良い。
オレンジ色の髪に緑の目。無邪気で子供っぽい一面を持つ。真生を気に入っている。
■桜の樹霊 (花衣(はなごろも))
桜の樹の精。とある昔に、人間の男性と恋に落ち、その思いをずっと大事にしてきた。
和風系美人で、柔和な物腰だが、意志が強い。風と仲良し。
■宮原 由希 (みやはら ゆき)
真生が忘れないと誓った一人の女の子。
(以下、反転)
故人。孝のことが好きだったが、思いを伝えることなく病気で亡くなっている。
彼女が真生に伝えたことは、今後、真生にとって大事になっていく。
■レネ・イェーガー
約八百年前、現在のドイツ地方に生息していた男性。フィーの夫で、約束を交わした人。
苗字のイェーガーは正確には、彼がいた村の名前。後々彼のことを語る人がそう呼んで、いつしかその名で定着した。
真生がしている水の指輪は、元々は彼の持ち物。
皐月と同じく、見えないものを視、聞こえないものを聴く人だったらしく、魂の雰囲気が皐月と似ているとのこと。
それ以外は、当時の彼についても、今の彼についても詳細は不明。
十八年前に、彼の魂が星に戻ったのをフィーの魂が感知している。
■白の姫 (???)
水の大精霊で、最上古精の一人。水の姫の一人で、フィーの姉にあたる。
■金の姫 (???)
水の精霊で、最上古精の一人。水の姫の一人で、フィーの姉にあたる。
■精霊王/火の王 (???)
火の大精霊。最上古精の一人。
(以下、反転)
約八百年前、誰より一番苦悩した人。大昔から今もずっと、フィーのことを愛し続けている。
遠い昔に、精霊でありながら自ら半神になったため、一部の誇り高い精霊からはあまり良く思われていない。
■地の賢者 (???)
地の大精霊。最上古精の一人。永い眠りについている。
■大気の母 (???)
気の大精霊。最上古精の一人。シシィが母と呼ぶ存在。
~ 精霊奇譚~
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<前置き>
第一章が終わった段階での人物紹介になります。
一応重要な箇所は反転文字にしてありますが、それでもところどころネタバレがありますので、第一章を読む前の方はご注意を。
顔つきや身長など、そういった部分の詳細は、それぞれお好きに想像してくださると嬉しいです。
章を重ねていくごとに、紹介内容や人物を増やしていく予定です。